プロフィール

のる子 ― Noruko ―

保育士試験で資格を取得し、保育士として11年間、さまざまな保育現場で働いてきました。

公立・私立・院内・小規模保育園などを経験。フリー保育士や延長保育を中心に、資格を取ってから現場に入った「試験組保育士」として経験を積んできました。

現在は、自身の経験をもとに、試験で資格を取って保育現場に入る方や、働き始めて戸惑っている方に向けて、現場で役立つ情報を発信しています。

保育園で働き始めた私は、いつもビクビクしていました

保育士資格を取って、初めて保育園で働き始めた頃。

私は、何をしたらいいのか分かりませんでした。

何をしていても怒られるような気がして、目の前に子どもたちがいるのに、私の目はいつも先輩保育士に向いていました。

「今、何をすればいいんだろう」
「これをやったら、また何か言われるかな」

家に帰っても保育園のことばかり考えていました。

家族と過ごしていても頭から離れない。
夜になっても考え続けて眠れない。

保育園では緊張して、トイレの個室だけが深く息をつける場所になっていました。

家族にも応援してもらって、やっと取った保育士資格です。

本当は子どもたちと関わりたかった。
保育の仕事をしたかった。

それなのに、どう動けばいいのか分からず、先輩保育士の顔色ばかり見ていました。

少しずつ「現場の動き方」が見えてきた

それでも働き続けるうちに、少しずつ分かってきたことがありました。

保育は、一人でする仕事ではありません。

子どもたちを見ている人がいて、その先の活動を準備する人がいる。誰かが子どもに対応している間に、別の人が周囲を見ている。

いくつもの役割が同時に動きながら、保育が成り立っています。

最初の私は、自分に与えられた仕事をするだけで精いっぱいでした。

でも、少しずつ周囲が見えるようになると、

「次に何が必要になるのか」
「今、自分はどこに入ればいいのか」

が分かるようになってきました。

そして、職員同士の動きがうまくつながったとき、初めて保育の楽しさも感じられるようになりました。

園が変われば、また分からないことが出てくる

その後、いくつかの保育施設で働きました。

すると、同じ「保育園」でも、園によって驚くほど違うことが分かりました。

仕事の進め方も、保育の考え方も、職員同士の関わり方も違います。

経験を積んだからといって、新しい園に入ったその日から何でも分かるわけではありません。

それでも、最初の頃のように怖くはなくなりました。

分からないときに、何を見ればいいのか。
誰に、どんなふうに聞けばいいのか。
自分は今、何を覚える必要があるのか。

それが少しずつ分かるようになったからです。

あの頃の自分に、今知っていることを伝えたい

保育士試験に合格しても、保育現場での働き方まで身につくわけではありません。

特に、社会人を経験してから試験で資格を取った人は、それまでの職場との違いに戸惑うことがあります。

子育て経験があっても、家庭で子どもを育てることと、専門職として集団の中で子どもを保育することは同じではありません。

そして、保育園によっては、新しく入った職員への説明や教育が十分ではないこともあります。

だからといって、

「全部、自分が悪い」
「もっと頑張らなければ」

と考える必要はありません。

反対に、

「この園がおかしい」
「教えてくれない方が悪い」

と決めつけるだけでも、状況はなかなか変わりません。

まず、今何が起きているのかを整理する。

自分でできることがあれば試してみる。
分からないことは聞いてみる。
それでも難しいなら、職場との相性や環境そのものについて考える。

働き続けることだけが正解ではありません。

自分を変えることと、自分を守ること。

その両方を大切にしながら、自分に合った働き方を見つけてほしいと思っています。

「保育のトビラ」で伝えたいこと

もし、保育士として働き始めた頃の私に、今の私が会えるなら。

「最初からできなくても大丈夫」と励ますだけではなく、

「まず、ここを見て」
「こういうときは、こう考えてみて」

と、もっと具体的なことを伝えたいと思います。

知っているだけで避けられる失敗があります。

現場を理解することで、必要以上に自分を責めなくて済むこともあります。

そして、自分一人では整理できないこともあります。

「保育のトビラ」では、試験で資格を取って保育士になった方が、現場で少しずつ自分の足で歩いていけるように、無料講座・有料講座・個別伴走サポートを通して、現場で必要になる知識や考え方をお伝えしています。

資格を取ったその先にも、学ぶことはたくさんあります。

でも、一つずつ分かるようになっていけば大丈夫。

私自身が遠回りしながら身につけてきたことが、これから現場に立つ誰かの「最初の一歩」を少しでも助けられたらと思っています。

こんな人です

1969年生まれ、福岡県出身。
大学卒業後、企業で秘書・新人教育・業務改善などを経験し、2004年に保育士試験で資格を取得しました。

サッカー観戦と音楽が好きです。
ハンドメイドは作るより、見る・買う方。
料理と買い物は少し苦手です。

子どもは3人。猫2匹と暮らしています。