今日は「保育士が子どもに寄り添う」ってどういうことか、考えてみようと思います。
寄り添うって、保育士の仕事でよく聞く言葉ですよね。でも、いざ『寄り添うって何だろう?』と考えると、ちょっと曖昧で分かりづらいかもしれません。
どんな気持ちでいるのかな
「寄り添う」というのは、ただそばにいるだけじゃなくて、「その子が今どんな気持ちでいるのかな?」と考えながら、その気持ちを大切にすることを言います。
たとえば、こんな場面を想像してみてください。
おもちゃを取られて泣いている子がいるとします。
泣いている子に対して、「泣かないの」「ほら、こっちにもおもちゃあるよ」と言うだけでは、子どもの気持ちは置いてけぼりになります。
ここで「取られちゃって悲しいんだね。悔しかったね」って、まずその子の悲しい気持ちをわかってあげるんです。
これが寄り添う。
そうすると子どもは「自分の気持ちをわかってくれた!」と安心します。そして少しずつ落ち着いてきます。
その子のペースに合わせる
その子のペースに合わせることも「寄り添う」に含まれます。
色塗りをしていて、何色を使うか悩んでなかなか完成しない子がいた場合。
「早くして」「この色でいいんじゃない?」って急かすのは、寄り添っているとは言えませんよね。
その子が納得できるまで選ばせてあげたらいいし、時間に限りがあるなら「またあとで何色にするか考えようね」と、その子のやりたい気持ちを大切にします。
こうして、その子が納得できるまで選ばせてあげることで、『自分のペースを大事にしてくれた』と感じてもらえるんです。
一人の人として大事にする
寄り添うというのは気持ちを感じること、ペースを合わせること、そしてもう一つ大事なのが、子どもを「一人の人」として大事にすることです。
たとえば、給食の時間。嫌いな食べ物を無理やり食べさせるのではなく、「どうして嫌いなんだろう?」と聞いたり、「ちょっとだけ挑戦してみる?」と優しく声をかけたりします。
その子の考えや感じ方を尊重することで、「この先生は自分のことをちゃんと見てくれているんだ」と思ってもらえるんですね。
子どもの味方でありたい
子どもに寄り添う保育士は、どんなときでも子どもの「味方」でいようとします。もちろん、危ないことやルール違反には注意します。でも、怒ったり否定するだけではなく、「どうしたらもっと楽しく安全にできるか」を一緒に考えます。
たとえば、砂場でお友だちとケンカしたとき、「ダメ!」と叱るだけではなく、「どうしてケンカしちゃったの?」「今度はどうすればいいかな?」と、言葉で子ども自身の気持ちや行動を整理する手助けをします。
子どもの可能性を信じる
最後に、寄り添うっていうのは、子どもの可能性を信じることでもあります。
最初はできなくても、きっとできるようになると信じてサポートすることで、子どもはどんどん自信をつけていきます。
保育士が子どもに寄り添うというのは、
- 子どもの気持ちを感じて
- ペースに合わせて
- 一人の人として大切にしながら
- 味方であり続けること
これを通して、子どもが「自分は大切にされているんだ」と感じる環境を作ることなんです。
簡単なようで奥が深いですが、少しずつコツをつかめばきっとできるようになりますよ!
今回、私も初めて『寄り添う』をテーマにまとめてみました。
きっと他にもいろいろな考え方があると思います。
もし、『こういう場面ではどうする?』というようなご意見や感想があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです!
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