絵本の読み聞かせって保育士試験にもありますよね。
お子さんのいる人なら、慣れてる人もいるでしょう?
絵本はこだわりだすと、大人の方がはまっちゃうこと、ありますよね。
私も大好きで、子どもが大人になった今も、たくさんのお気に入り絵本を持っています。
【絵本の読み聞かせの基本】
絵本の読み聞かせには基本のスタイルがあります。
まずは表紙を見せながら「タイトル」「作者」「出版社」を読み上げます。「作者」と「絵」が別なら、それも読みます。
これが絵本の世界に入る儀式です。
本文は適度な抑揚と緩急をつけます。うっすらと。
やりすぎはダメ。
読み終えたら、「おしまい」と言って絵本を開いた状態で背表紙を見せます。
この一連の流れで、子どもたちは絵本の世界に入って、余韻を感じながら戻ってきます。
絵本の読み聞かせは、絵本の世界と子どもたちのつなぎ役です。
読み手が目立っちゃダメです。
だから、抑揚をつけすぎてはいけないんですね。
「緩急」はとても効果があります。
本当に小さな変化でも、そこに間をはさむ。スピードを上げて臨場感をもたせる。ゆったり読んで静けさや穏やかさを表現する。
いろいろできます。
緩急もつけすぎはダメですよ。
子どもが絵本に集中していく様子や、ドキドキ、ハラハラしている表情が見られると、読んでいる私も幸せな気持ちになります。
ここまで読んで「あたりまえでしょ?」って思いました?
私はこれが基本だと教わりました。
でも、実際に働いていて、これをちゃんとやっている人は少なかった!
保育園全体で「読む」と決めているところは全員読んでいたけどね。
これは養成校でも教わったって若い先生が言っていました。
読み方も、少しでもリズムを付けて読むと、「抑揚はつけないで!」なんて怒る人もいました。
抑揚をつけすぎると読んでいる人に注意が持っていかれて内容が入ってきません。
だからと言って、報告書を読むみたいに単調に読んでも楽しくないよね。
【絵本の選び方】
絵本の読み聞かせに関する研修で教わった絵本の選び方。
それは、
- 「絵がすばらしい絵本」
- 「昔から読み継がれている絵本」
- 「漫画じゃないもの」
でした。
漫画じゃないってどういうことかというと、「ノンタン」や「アンパンマン」はダメですよ、っていうものでした。
だからかな。
保育園によってはキャラクター禁止のところがあります。
保育者のエプロンや靴下だけでなく、子どものパンツまでキャラクターNGで大変だ!って聞いたことがあります。
ただこれ、Okな絵本と漫画の線引きが難しいなって思います。
ノンタンが好きな子もいるし。
最近では、「ノラネコぐんだんシリーズ」や「パンどろぼうシリーズ」など、キャラクターが可愛くて人気の絵本もあります。
これはOKなのか?
結局は保育園の方針によるとしか言えないですね…。
【絵本の扱いルール】
保育園によっては、ほかにも絵本に関するいろいろなルールがあります。
- 絵本は床においてはいけない
- 床に座って読んではいけない(椅子に座ってテーブルに置いて読む)
こんなルールもありました。
これらがOKの園ももちろんありました。
絵本は園で買うか、個人で買うか、という問題もあります。
本来、保育に使用するものだから園で買ってほしいものですよね。
でも、ほとんどの先生は個人持ちの絵本を用意していました。
とはいっても、自分で選んだ絵本を勝手に持ってきて子どもに読み聞かせるのを嫌がる人もいました。
何が正しいのか、ちょっと分からないところですよね。
絵本の読み聞かせって、単純なことのように見えるけど、いろんな意味で奥が深い世界です。
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