保育園で働き始めて「うまくいく人、いかない人」その違いはどこにある?

保育園で働き始めて、「うまくいく人」と「いかない人」がいるのはなぜ?

保育園で働き始めたばかりの頃、現場にうまく馴染めずに

「どうして私はできないんだろう」
「私に保育士は向いていないのかな」

と感じたことはありませんか。

一方で、同じように働き始めても、周りにすんなり馴染んでいく人もいます。

この違いは、どこから生まれるのでしょうか。

長く保育現場を見てきて感じるのは、原因が本人だけにあるわけでも、保育園だけにあるわけでもないということです。

園の環境や人間関係、これまでの経験、仕事への向き合い方、そして、その人と職場との相性。
いくつもの要素が重なり合って、「うまくいく」「うまくいかない」という違いが生まれているように思います。

この記事では、その違いを生んでいる要素を一つずつ整理しながら、今の状況を見つめ直すヒントをお伝えします。

これまでの経験が「当たり前」をつくっている

社会人経験のある人は、それまで働いてきた職場を基準にして、新しい職場を見ることがあります。

仕事の教え方、入職時の説明、有給休暇や欠勤の扱い、職員同士のコミュニケーション。
以前の職場では当たり前だったことが、保育園ではまったく違うこともあります。

すると、

「普通は最初に説明するものじゃないの?」
「前の職場ではこんなやり方ではなかった」

と戸惑うことがあります。

もちろん、明らかに改善すべき職場環境まで「保育園とはこういうもの」と受け入れる必要はありません。

ただ、新しい職場では、自分が知っているやり方が唯一の基準ではないと考えておくと、少し楽になることがあります。

まずは「この園ではどうしているのだろう」と知ろうとすること。
そのうえで、自分にとって受け入れられる違いなのかを考えてみてもいいと思います。

「教えてもらう」だけでは分からないこともある

保育園では、仕事のすべてを最初に説明してもらえるとは限りません。

もちろん、新しく入った職員に必要なことを伝えるのは、受け入れる側の役割です。

ただ、保育には、その場の状況を見ながら動く仕事も多くあります。

何を優先するのか。
どこまで自分で判断していいのか。
分からないときは誰に確認するのか。

こうしたことは、マニュアルを読むだけでは分からないこともあります。

だからこそ、

「次は何をしたらいいですか?」
「これは私がやって大丈夫ですか?」

と確認したり、周囲の保育士の動きを見たりしながら、自分から情報を取りにいくことも必要になります。

ただし、「何も教えないけれど、自分で察して動いて」という職場まで、新人側の努力だけで補う必要はありません。

教える側と教わる側、両方の働きかけがあってこそ、仕事は覚えやすくなります。

人間関係は小さなやりとりから始まる

働き始めたばかりの頃は、仕事ができるかどうかだけでなく、周囲との関係づくりも大切です。

以前の私は「笑顔」が大切だと考えていました。
今も、挨拶をしたり、話しかけられたときに相手の方を見て応じたりすることは大切だと思っています。

でも、いつも笑顔でいる必要はありません。

緊張しやすい人もいれば、人に慣れるまで時間がかかる人もいます。

大切なのは、無理に明るく振る舞うことではなく、「あなたと一緒に働こうとしています」という姿勢が相手に伝わることではないでしょうか。

挨拶や返事、分からないことを尋ねること。

そんな小さなやりとりの積み重ねが、少しずつ関係をつくっていきます。

自分がその職場で何を得たいのか

「どうして保育士になったのか」だけでなく、

今、この職場で何を得たいのか。

これも一度考えてみてほしいことです。

保育の経験を積みたい。
生活に必要な収入を得たい。
子どもとの関わり方を学びたい。
まずは1年間働いてみたい。

理由は人それぞれで構いません。

目的が分かっていると、職場で嫌なことがあったときにも、

「ここでもう少し経験を積もう」
「ここまで我慢して働く必要はない」

と、自分なりの判断がしやすくなります。

働き続けることだけが「うまくいく」ことではありません。

自分が何のために働いているのかを基準にして、続けるか離れるかを考えることも大切です。

職場との「相性」もある

同じ人でも、職場が変わると驚くほど働きやすくなることがあります。

反対に、別の園では問題なく働いていた人が、ある園ではなかなか馴染めないこともあります。

園によって、保育の考え方も違えば、仕事の進め方、人間関係、求められる動き方も違います。

そして、人によって働きやすい環境も違います。

細かく指示してもらえる方が働きやすい人もいれば、ある程度任せてもらった方が力を発揮できる人もいるでしょう。

だから、今の職場でうまくいかないからといって、すぐに

「自分は保育士に向いていない」

と結論づける必要はありません。

自分に改善できるところがあるのか。
職場側に問題があるのか。
それとも、この職場との相性がよくないのか。

一つずつ分けて考えてみることが大切です。

うまくいかない理由を、全部自分に背負わせない

保育園で働き始めて、すんなり馴染める人もいれば、苦労する人もいます。

その違いを、「できる人」「できない人」という単純な話にしてしまうと、本当の原因が見えなくなります。

自分の行動を少し変えることで、働きやすくなることもあります。

一方で、自分がどれだけ努力しても、環境そのものに問題があれば、うまくいかないこともあります。

そして、誰が悪いわけでもなく、ただ相性が合わないこともあります。

大切なのは、

「私が悪いのかな」と自分だけを責めるのではなく、今何が起きているのかを整理してみること。

そこから、続けるのか、やり方を変えるのか、別の職場を探すのか。

次にどうするかを考えていけばいいのだと思います。

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