保育園に長くいると、新しく職員を迎える側の立場になります。
新しく来る職員は、未経験の人、転職の人、姉妹園や公立の他園から異動してくる人など、いろいろです。
新人を受け入れる側の態度
私自身がスタートでつまずいてツライ思いをしたので、新しい人にはできるだけスムーズに溶け込んでほしいな、といつも思っています。
でも、園内で主導権を握る立場にない私は、しばらくは様子をうかがうポジションでいることが多いのです。
すると、ある一定の法則が見えてきました。
新しく来た人がやる気に満ち溢れていたり、ちょっとくだけたフレンドリーな感じで接してくる人に対して、冷たい反応をする人がいるということです。
これは1つの園に限ったことではありませんでした。
私自身は、やる気やフレンドリーさを持つ新人さんを応援したいと思っています。
ただ、職場にはいろいろな考え方や価値観を持つ人がいるので、初めは控えめに接することが無難かな、と思っています。
先輩たちの中には、新しい人には控えめに、謙虚でいてほしいと感じている人もいます。そういう思いを自覚している人もいれば、無意識のうちに「そうあるべき」と考えている人もいます。
例えば、「あの人なんか変な人ですよね」とか「なれなれしい感じですよね」など、言葉として出てくることもあります。
これは、新しく来た人が悪いわけではなく、相手が持つ期待や見方が少しズレているだけなのかもしれません。
戦略的な手段としての謙虚
こうした反応をする人がいるのは事実ですが、それは意地悪というよりも、新しい人に対する一定の期待や価値観から来るものなのでしょう。
だからこそ、私は新しい職場に入った時は、最初は控えめで謙虚な態度を心がけてほしいと思います。
これは「下手に出る」ということではなく、むしろ自分の強みを活かすために、最初に良い関係を築く戦略的な手段です。
例えば、わからないことを質問するときも、タイミングや量を工夫することで印象が変わります。受け身でいるのではなく、適度なペースで自分から学ぶ姿勢を見せていきましょう。
一歩ずつ信頼関係を築いていくことで、自分らしさを発揮できる環境が整います。
焦らず、落ち着いて進めばきっと良い結果が待っています。