
最近、「不適切保育」というキーワードがSNS上で頻繁に取り上げられていますよね。
特にX(旧Twitter)では、この話題について様々な意見が飛び交っていて、たまに極端な主張が対立する状況も見られます。
保育の現場に長くいた者として、こうした状況を見るたびに深く考えさせられます。
不適切保育の投稿を見るのは保育士だけじゃない
私が特に気になるのは、SNS上での保育に関する投稿を見て、保護者の方々がにどう感じるんだろう、ということです。
確かに、保育現場には改善すべき課題が存在します。現場で働く保育士なら、「これは不適切では?」と感じる場面に遭遇した経験のある人は少なくないでしょう。
でも、その現実を伝えるときは慎重な配慮が必要だと思っています。
それは、保育施設に子どもを預けることで仕事と育児の両立をしている保護者を不安にさせてしまうから。
あまりにもひどい内容だと、子どもを預けるのが怖くなってしまいますよね。
保育士の投稿をどう見るか
それとは別に、保育士がSNSで日々の悩みや愚痴を投稿するのは悪いことだとは思いません。むしろ、同じ立場の人に共感してもらえたら、つらい気持ちから救われるかもしれないし、投稿することで気持ちの整理ができるかもしれません。
たまに「保育士の愚痴は保育学生の未来を奪う」という指摘を目にしますが、私はこの意見には賛同できません。
これから保育の世界に入ろうとする人たちに、現場の課題を隠すことは得策ではないでしょう。むしろ、現実を知った上で、より良い保育を実現するための方法を考えていけた方が良いと思うのです。
試験組さんも同じですね。
学生さん以上に、社会経験をしている試験組さんは現実を見る目を持っているし、対応能力もあるのではないかと思っています。
実際、SNS上には後ろ向きな投稿だけでなく、子どもたちとの日々の発見や成長に喜びを感じる瞬間など、保育の素晴らしさを伝える声も数多く見られます。
これら両面の現実を知った上で、保育という仕事を選択できることは、むしろ健全なことではないかな。
私自身、「保育の仕事から離れよう」と決意したことがありますが、結局また現場に戻りました。
それは、やっぱり保育の仕事に魅力を感じているから。
きっと、多くの保育士が私と同じように感じているのではないでしょうか。
だからこそ、SNSでの発信は、自分の投稿も反省しつつ、 その両面をバランスよく伝えられたらいいなと思います。
保育の現実と向き合いながら、でも、その中にある喜びも大切にしていきたいですね。