園長だからって必ずしもパーフェクト保育士じゃないです。

経験年数が長くても、人柄はよくても保育が素晴らしいとは限らない。「だれしも、よい面、よくない面があるよね」、という話から、自分が得をする思考について語っていきます。

園長だからって完璧じゃない

新しい職場で働き始めて数ヶ月の方、園長や主任、先輩保育士との関係はいかがですか?

  • 「この人のやり方は理解できない」
  • 「もっとちゃんとしてほしい」
  • 「役職者なのにこれはどうなの?」

そんな気持ちになったことはありませんか?

正直、こんなのいっぱいあります…。

特に、園長や主任といった役職者、経験豊富な先輩に対しては「きっとすべてにおいて優秀なはず」と思いがちです。

社会人経験があると、そのころの上司像、先輩像があって、それと比べちゃうから、余計に一定のレベルを期待してしまうんですよね。

でも、現実はそう単純ではないんですよ…。

人はそれぞれ得意不得意がある

役職者だからといって、すべてのスキルが高いとは限りません。人間性が素晴らしいとも限りません。これはどんな職場でも一緒。
先輩についても同じです。

例えば、ある主任の話

この主任、自分の趣味の延長で手作りの飾り物を作り、保育室に飾るよう指示してきました。事前の相談もなく、年齢にも合わない内容だったので、みんな「迷惑だな…」と感じていました。

ただ、その作品自体はとても素敵なものでした。

違うクラスで使えば十分活用できるし、制作のアイデアとしても参考になるなって。

別の先輩保育士の話

午睡の時間に子どもたちと一緒に昼寝をして、起きる時間になっても起きずに子どもから起こされるという、びっくりするような保育士でした。

この行動だけを見れば「この人は保育士として大丈夫?」と思ってしまいますよね。

ほかにもぶっ飛んだエピソードがある人なので、実際、この先輩を快く思わない人はたくさんいました。

でもこの方、制作や空間の配置、導線作りがとても上手で、企画書の内容は素晴らしいものでした。

初めて見た私は感動したほど。

あるときこの人が事務室の模様替えを企画しました。その内容に反対する同僚もいましたが、結果的にその案が採用され、とても使いやすい事務室になったのです。

もし反対意見がとおってたら、この良い結果は得られなかったでしょうね。

 最初の印象がすべてを決めてしまう

面白いことに、私たちは最初に受けた印象で、その人の他の特性も、良くも悪くも判断してしまいがちです。

午睡で寝過ごす先輩を見て「だらしない人」と思えば、その後の企画書も色眼鏡で見てしまう。

主任の飾り物に困惑すれば、その人の他の提案も素直に受け取れなくなってしまう。

要は「受け取り方」次第、ということです。

ちょっと嫌な相手でも、良い部分があれば、それを素直に受け止めて自分のものとして取り入れていく。
これが、一番得をする働き方なじゃないかな、と思うのです。

敵対心は相手にも伝わる

不必要に敵対心を持っていると、それは必ず相手にも伝わります。そうなると余計に関係性が悪くなり、本来なら受け取れるはずの学びや情報も受け取れなくなってしまいます。

これは本当にもったいないこと!

せっかく同じ職場にいるのに、学べるものを学ばずに終わってしまう。成長の機会を自分で手放してしまうことになります。

経験の浅いうちは特に、この「もったいない」をなくしていって欲しいです。

効率よく成長するために

最初のうちは、どうしても自分なりのジャッジをしてしまうものですよね。それは自然なことです。

でも、ひとまずはそのジャッジを脇に置いて、相手の言葉や行動を受け止めてみてください。そして、その中から自分にとって必要なものを効率よく吸収していく姿勢を心がけてみてください。

  • 「この人のこの部分は参考になる」
  • 「あの提案は使えそうだ」
  • 「この技術は覚えておこう」
  • 「ま、好きにはなれないけどね」

こんな感じで。

こんな風に、良い部分にフォーカスして学んでいく。

批判的になりそうな時も、「でも、この人から学べることは何だろう?」と視点を変えてみる。これができるようになると、少しだけ気持ちが楽になるし、確実に自分の成長につながります。

人間関係で損をしないために

完璧な人はいません。役職者も、先輩も、もちろん自分も含めて、みんな得意なことと苦手なことがあります。

大切なのは、相手に完璧を求めるのではなく、その人が持っている良いものを見つけて、自分の成長に活かしていくことです。

批判的な気持ちが湧いてきた時こそ、

  • 「この人の良い部分は何だろう?」
  • 「ここから何を学べる?」

と自分に問いかけてみてください。

そうすることで、職場での毎日がもっと充実したものになり、自分自身の保育士としてのスキルも着実に向上していくはずです。

人間関係で損をするのではなく、すべてを自分の成長の糧にしていく。

そんな働き方ができたらお得だと思いませんか?

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