2024.7.31配信

こんにちは、のる子です!

養成校で保育を学んでいた学生さんが、保育実習をきっかけに長年の夢を捨てて他の業種へ就職すると聞きました。

実際、私の身近なところでも、養成校に通っていたお子さんが保育士になるのをやめた話は、何人も聞いています。

毎年保育士養成校の卒業生が4万人、そのうち保育士としてはたらくのが2/3、残りが他の施設や他業種に就職しています。 (平成30年データ)

 実習受けたら問題は解決する?

新卒さんは私たちと違って、保育実習で経験を積んで、就職したら新人教育が受けられて

「いいなぁ」

 と思っていました。

でも実はそんなに良いことばかりではないようです。

保育実習でいびられて、まともに指導してもらえないケースもあるのだそう。
入社しても教育プログラムが無かったり、指導担当がいても年度途中で辞めてしまったりして後任無しの保育園も知ってます。

ヤバくないですか?

私たち試験組のほとんどは社会人経験があって、ある程度社会のことを知っています。 でも、新卒さんはそこが社会人としてのスタート地点。
どんなにつらくても、理不尽でも、「社会に出て働くとはそういうものだ」なんて言われていましたよ。

そんなふうに言われたら、他との比較もできなくて我慢し続けるか、「ポンコツな自分が悪い」って思いつめちゃうかも。

 特に私は年齢的に、我が子のような目で見てしまうから…。

なんだか辛くなっちゃいます。

実習で保育士をやめる理由

先日X(旧Twitter)のポストでもその話題でたくさんの反応がきました。

そこで分かったのは、保育実習で保育業界に進むのをやめる人には2つのパターンがあるということです。

1つは、子どもの命を預かる、忙しい保育業務など、保育の厳しい現実を目の当たりにして、「自分には無理だと」思ったケース。

もう1つは、保育実習でいじめられた & いいかげんな保育を見て失望したケース

 すこし似ていませんか?

 私たちと…。

試験組(国試)の保育士も、この2つのケースで早期に保育業界から離れていく人が、実はとても多いなと思っています。「試験組は使えない」とか「もっと出来るかと思った」とか言われるから、私たちだけかと思っていたんですよね。

立場は違うけど、新卒さんの方がもしかしたら、社会経験がない分ダメージは大きいかもしれないなと思いました。

個人に業界を変えることは難しい

「どちらがいい」という話ではないけど、「失望」という意味で離脱していく人がたくさんいるのは業界全体の問題ですね。

そうは言っても、今の私たちが「業界を変える」。

これは、かなりハードです。

だから、 私たちは 私たちなりに、バッチリ対策をして臨んでいきましょう!

それでは、またね(^^

 ※バックナンバーはこちらからお読みいただけます。
>>メルマガバックナンバー | のる子の新人保育士だより