年下の先輩保育士とどう付き合う?年齢と経験を分けて考える

「自分より年齢の若い先輩との関わりが難しいです」

こんな相談をいただくことがあります。

特に、社会人経験が長い方や子育て経験のある方が保育の仕事を始めると、自分よりずっと若い保育士から仕事を教わることもあります。

年齢では自分の方が上。でも、保育現場では相手が先輩。
この関係に、戸惑うことがあるかもしれません。

でも、年齢と保育現場での経験は別のものです。
相手が年下でも、その園で先に働き、保育の経験を積んできたのであれば、教わることはたくさんあります。

一方で、自分がこれまで積み重ねてきた社会人経験や子育て経験が役立つ場面もあります。

大切なのは、どちらが上か下かではなく、それぞれが持っている経験を尊重することだと思います。

私も以前、ひと回り以上年下の先生と一緒に働いたことがあります。
その先生は、私にとってとても頼りになる先輩でした。

子どもとの関わり方や、その園での仕事の進め方など、私はたくさんのことを教えてもらいました。

一方で、保護者への伝え方について、
「こういうとき、どういう言い方をしたらいいと思いますか?」

と、私が相談されることもありました。

私はその先生より年上でしたが、保育現場では教わる側。その先生にとっては、私のこれまでの社会人経験が参考になることもあったのでしょう。

まずはその園での仕事を教わる。その中で、自分の経験が求められたときには活かす。
年齢やこれまでの経験に関係なく、最初はこの順番を大切にした方がいいと思います。

子育て経験は、保育の仕事にも活かせます。
子どもの生活や発達を実際に見てきたことは、大きな強みです。

ただ、子育てと保育は同じではありません。

家庭で自分の子どもを育てることと、専門職としてさまざまな子どもに関わることでは、求められる視点や役割が違います。

また、保育園にはそれぞれの方針や仕事の進め方があります。

そのため、
「自分の子育てではこうだったから」

という経験を前面に出すのではなく、まずはその園での考え方や方法を知ることが大切です。

これまでの経験を活かしながら、「専門職として子どもを見る視点」を新しく身につけていく。
子育て経験のある人だからこそ、意識しておきたいことだと思います。

自分よりずっと若い相手に、

「これはどうすればいいですか?」
「やり方を教えてもらえますか?」

と聞くことに、抵抗を感じる人もいるかもしれません。
でも、分からないことをそのままにせず、素直に聞けることは、新しい職場で仕事を覚えるうえで大切です。

年下だからと構える必要も、反対に必要以上に遠慮する必要もありません。
その仕事について自分より経験のある人なら、年齢に関係なく教わる。

そう考えると、ずいぶんシンプルになります。

社会人経験や子育て経験を隠す必要はありません。

ただ、それを「自分の方が知っている」という形で出してしまうと、相手の経験やその園のやり方を否定していると受け取られる場合があります。

それでも確認したいことがある場合は、
「以前はこういう方法を見たことがあるのですが、ここではどうしていますか?」

と、その園のやり方を確認する形にするのも一つの方法です。

自分が知っていることを正解として持ち込むのではなく、一つの経験として持っておく。

そうすれば、これまでの経験を活かしながら、新しいことも学びやすくなります。

年下の先輩とうまくやっていくために、自分の年齢やこれまでの経験を封印する必要はありません。
ただ、年上だからといって、自分の方が経験豊富だと考えるのも危険です。

保育については相手から教わり、自分のこれまでの経験が役立つ場面では、それを活かす。

お互いが持っているものは違います。
年齢ではなく、相手が積み重ねてきた経験を尊重する。

そう考えることができれば、「年下の先輩」ということも、少しずつ気にならなくなっていくのではないかと思います。

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