先日、令和6年後期の筆記試験がありましたね。

受験者の質問を受ける仕事をしている私は、当然ながら受験者みなさんに合格して欲しい。
心から応援しています。

でも…

応援している気持ちとはうらはらに、なんとも言えない不安な気持ちになるんです。

こんなに頑張って念願の保育士証を手にしたのに、現場で辛い思いをするんじゃないかって…。

これは自分がそうだったからでもあるけど、実際にそんな場面を見聞きするからです。
直接相談を受けることもあります。

だから、とっても複雑な気持ちになります。

保育の仕事のやりがい

保育の仕事って、ご想像通りとてもやりがいの感じられる仕事です。
保育士の転職が多いのは、今のところではもうムリだけど、でも保育士は続けたいっていう人が多いからじゃないでしょうか。

私自身、初期に苦しんでいたのに、結局10年以上も保育士として働いてきました。

それは、やっぱり保育の仕事が好きだから。

子どもは本当にかわいいです。
そして、その子たちの未来を支えたい。
少しでも充実した人生になるよう応援したいという気持ちになります。

与えるだけじゃないですよ。
子どもたちの笑顔や言葉に接するとき。
まっすぐにこちらを見て安心して甘えてくれるとき。
それはとても幸せな体験です。
子どもたちの成長を近くで見守ることができることも保育士の喜びの一つです。

保育士資格をとって働き始めた人みんなに、ぜひこの体験をして欲しいと思います。

保育業界を変えるカギとなる人

保育園は閉ざされた空間です。
そこでは、きっと想像しているのとは違う世界が広がっています。
保育園によってそこには大きな差があって、あきらかに良くない環境もあります。

考え方が古いと感じることも多く見られます。

そんななかで、保育では得られない経験やスキルを持った国試組保育士が、今の保育業界を劇的に改善していくカギになる。
私はそう思っています。

そのためには、現場で発言力のある人になって欲しいし、そのために保育を続けて欲しい。

だから、あのころの私のようにつまずく人を減らしたい。
保育士という仕事に絶望して、傷つき離れてしまう人を減らしたいのです。

のる子という名前で国試組保育士の応援を始めたのは、そのためです。

何のスキルもない私に出来ることなんて限られてると思う。
でも、何もしないではいられませんでした。

国試組だからと言って、すべての人がつまずくわけではありません。

だから、私の発信はすべての国試組保育士に向けたものではないのです。

不安な人、つまずきたくない人、迷っている人。
そんな人に届けばいいなと思います。

卒業するべき場所

ここでは未経験から保育現場のスタートラインに立つところまでに役立つお話しをしています。
保育士としてデビューをして仕事が軌道にのったなら、ぜひここを卒業して欲しいと思います。
卒業したら、さらに専門的な保育の知識や技術を磨いてください。
多くの方々が書籍やネット、研修などで発信しています。

そして、もしあなたの保育園に新人国試組保育士がきたら、どうか応援してあげてください。
保育士試験を突破して、現場に足を踏み入れてきた人は、みんなやる気に満ちています。

そのやる気が潰れないよう、力を貸していただけたらと思います。

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