保育士による子どもの呼び捨て|保護者の気持ちを尊重した対応を

以前、保育園に通っていた子の保護者から

「一部の保育士から子どもを呼び捨てにされていて嫌だった」

と言われたことがあります。

お子さんはもう10歳になっているけど、いまだに怒っておられました。

あなたは保育園の子どもを呼び捨てすることをどう思いますか?

「当然ダメでしょう!」って思いますか?

実際に、「呼び捨ての方が愛着を感じる」と言う保育士もいます。
園長が率先して呼び捨てにする園もありました。

保育士が呼び捨てをする理由。

私が聞いた、その理由は

  1. 愛着表現であり、敬称を付ける方が無機質で距離を感じる
  2. 子どももその方が先生との距離が近く感じて喜んでいる(保護者意見)
  3. 子どもと自分との個人間のつながりだから、他者から口足されたくない

大きくこの3つでした。
子どもに対する愛着から生まれた感情です。
(私が行ったアンケートと、実際に職場で聞いた結果です)

気持ちは分かります。

では、呼び捨てにしない理由は何でしょう?

それは、子どもを尊重するという考えからです。

子どもの権利憲章には、子どもが尊厳を持って扱われる権利が明記されています。
名前はその人自身を象徴するものであり、敬意を表して呼ぶことが重要です。

これを無視して呼び捨てにすることは、子どもの尊厳を軽視する行為と捉えられるのです。

保育の養成校でも敬称を付けるよう指導しているところが多いようです。
近頃の小学校では多様性も考慮して、「さん」で統一し、「くん」「ちゃん」さえも使わないような傾向にあります。

子どもは、自分の名前を大切にされることで自分が尊重されていると感じることができ、自己肯定感が上がるのだそうです。

そして、尊重された子は、相手のことも尊重できるようになるといいます。

5歳児さんくらいになると、呼び捨てされることで先生との距離が近く感じられることも、あるかと思います。

しかし、我が子を呼び捨てされて不快になる保護者の気持ちは無視できません。

保育園によっては、保護者にどんな呼び方をして欲しいか事前に希望をとり、職員間でルール化しているところもあります。
保育者が子どもに対して愛着を表現することも必要ですが、ちいさな子どもに本人の意思を確認するのは難しいでしょう。

だからこそ、保護者の気持ちを尊重したうえで対応していきたいな、と思います。

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